おはようございます。おへんろ6/20(木) 3日目、安楽寺宿坊から出発します。
朝ごはんの時、また昨日夕食をご一緒した台湾人の方とご挨拶&風水とかのお話。入り用だろうとパンをいただきました。(朝食写真撮り忘れ)
お2人は今日台湾に帰るとのこと。とても感じがよく、楽しい方達でした。どうかお気をつけて。
部屋に戻ったあとは荷物整理。
お寺さんのご厚意で荷物送っていただけることになったのでし4〜5キロほど送り返しました。
そんで新しくなったクソでかバックパック君がこちら。なんと外に出てた寝袋がしまえました!しまい方を覚えたのもありますがだいぶ動きやすくなりました。
これできつかったらテント送り返してテントなしでやっていきます。あと1つすぐにもの取り出せるようなサイドバックも買う予定。白いビニール袋にいれてるやつをそのままいれます。
こうして安楽寺出発。お世話になりました!とても良い宿坊でした。
うわ、背負ったらめっちゃ軽い。余計な荷物は煩悩だとよく言ったものですね。これなら山行けるかも。
今日も相変わらず暑い。
かなり暑いのでこの陰に避難。
よさそうな休憩場所を発見。
休憩
杖先も削れてきた。最終的にはどれだけ削れるか今から楽しみですね。
休憩したとこから少し歩いたところにお接待所がありました。
すごくごちゃごちゃしてる、だがそれがいい!
お接待所の方たちとお茶やお菓子などおせったいしていただき、雑談しました。色々お世話になり本当にありがとうございました。
お接待所をあとにしお寺に向かう。
そうして次のお寺に到着。
第8番札所 熊谷寺(くまたにじ)~四国最大級の山門がお出迎え~
第8番札所 普明山(ふみょうざん) 熊谷寺に到着。
熊谷寺の歴史
弘仁6年(815年)、弘法大師がこの地で修行されていた時、紀州の熊野権現があらわれ「末世の衆生を長く済度せよ」と告げて5.5cmほどの金の観世音菩薩像を授け去って行ったといわれます。
弘法大師はその場にお堂を建て、霊木に自ら等身大の千手観世音菩薩像を刻んでその胎内に金の尊像を納め本尊にしたと伝えられています。
本尊は、昭和2年(1927年)の火災により本堂とともに焼失、その後造立されてます。
入り口には四国霊場最大級の仁王門を構えています。
2層目の天井や柱には煌びやかな天女の姿などが描かれていました。
本堂
大師堂
大師堂、大師堂内にある木造弘法大師坐像と厨子は徳島県指定有形文化財だそうです。
多宝塔
徳島県指定有形文化財。高さ20mほどで四国最大最古のものだそう。
多く県指定有形文化財が建てられており、観光にもうってつけの寺院です。
こうして次のお寺へ。
大きな鳥居が見えてくる
比較的早く次のお寺に到着。
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第9番札所 法輪寺(ほうりんじ)~のどかな田園にて、簡単なカメラで僕は写した~
第9番札所 正覚山 (しょうかくざん)法輪寺に到着。
とてつもなく広い田畑の中にポツンと建っており、「田中の法輪さん」と周辺住民から呼ばれています。
法輪寺の歴史
弘仁6年(815年)この地方で巡教していた弘法大師が白蛇を見つけ、白蛇は仏の使いであるといわれていることから、大師は釈迦の涅槃像を彫造し、本尊として寺を開基したとされています。
天正10年(1582年)に長宗我部元親の兵火により焼失しましたが正保年間(1644年~1648年)に現在地に移転して再興。
当初は現在地より4キロメートル北方の法地ヶ渓にあり白蛇山法林寺といいましたが、当時の住職が「転法林で覚をひらいた」とされ、山号と寺名をいまの「正覚山法輪寺」と改めたそうです。
その後安政6年(1859年)にまたもや火災で全焼し、明治時代になって再建されたのが現在の堂塔だとか。
お釈迦様が入滅されたときの姿を写した涅槃(ねはん)像を本尊としているのは四国霊場でこの寺だけだそうです。
本堂
本堂のわらじ ★「アニメおへんろ。」めぐ聖地ポイント
昔、松葉杖なしでは歩けなかった人が参拝に来た際、参道の真ん中あたりで足が軽くなり、ついには杖なしでも歩けるように完治したという言い伝えから、沢山のわらじが納められてます。
健脚祈願「足腰お願いわらじ」は納経所で買えます。この先を考えると足腰お願いわらじで健脚祈願したほうがいい場所が次の日待ってるので足に自信がない人はここで祈願したほうがいいかも。
大師堂
酔っ払い御用達っぽい
のどかなお寺、法輪寺。良いところでした。山門で礼をして次の場所へ。
杖は万能? 小豆洗大師
小豆洗大師(あずきあらいだいし) 到着。
弘法大師が法輪寺を建立した後、十番札所・切幡寺へ向かう途中に日が暮れたため、クスノキの茂る森で一夜を明かすことにしました。
その時十二月の極寒に耐えかねて小豆がゆを炊こうとしたが付近には水がなかったそうです。そこで大師は杖でクスノキの根元を掘ったところ、清水がわいてきたといいます。
湧いた水でおかゆを炊いて体を温め、翌朝から切幡寺の建立に取りかかり、
一昼夜のうちに本堂を建てた。この本堂の完成を祝って赤飯用の小豆をクスノキの根元の清水で洗ったといい、その場所が後に井戸となったとのこと。
このほか、眼病に効くとのことから多くの参拝者が訪れたなどの言い伝えがあり、小豆洗大師は多くの歩き遍路が立ち寄る名所になっているそうです。
今日のくれま 旅人っぽくなってきた。
道の途中が工事中で通行止めだったので少し迂回して進む。
浅野総本店 スモトリ屋
ここで荷物を預かっていただきました。そうして少し迷いつつ次のお寺へ。
第10番札所 切幡寺(きりはたじ)~試練の333段の石段~
第10番札所 得度山 (とくどざん)切幡寺に到着。
切幡寺の歴史
昔、この場所に機を織る娘がおり、修行中の弘法大師が着物がほころびた僧衣を繕うため機織の娘に継ぎ布を求めたところ、娘は織りかけの布を惜しげもなく切りさいて差し出したそうです。
大師はこの厚意に感動し、「何か望みはないか」と尋ねると、
「亡き父母に代わり、観音様をつくってお祀りして私も仏門に入って精進したい」
とのことで大師はつよく心を打たれ、早速千手観音像を彫造し、娘を出家させて弟子とするための儀式を授けました。
すると娘はたちまちのうちに即身成仏し、身体から七色の光を放ち千手観音菩薩に変身したそうです。
大師は天皇の勅願により堂宇を建立し、自ら彫った千手観音像を南向き、また即身成仏した千手観音像を北向きに安置して本尊にしたと伝えられています。以来「女人即身成仏の寺」として知られているそう。
山門から本堂までは、かなり長い参道を歩くことになります。
杖なし橋
「橋の上では杖をつかない」の教え通りにこの橋を渡った女性が、そのまま杖なしで歩けるようになったそうです。
その間にあるのがこの333段の石段。
女厄よけ坂
最後の男厄よけ坂を登りきると・・・
本堂
本堂には大塔の本尊であった大日如来が奉られ、奥殿には秘仏千手観音菩薩が奉られている。
大師堂
はたきり観音
切幡寺の由来にもなった、機織の乙女が即身成仏した伝説の観音像です。右手にハサミ、左手に長い布をもっています。
切幡寺大塔 ★「アニメおへんろ。」めぐ聖地ポイント
国の重要文化財。豊臣秀頼が父・秀吉の菩提を弔うため慶長12年(1607年)に大坂住吉大社の神宮寺に建立しました。しかし明治初年の廃仏毀釈により廃寺となったため明治6年(1874年)に切幡寺に移築されたそうです。
切幡大塔から見える景色はとても良い。
333段もの階段を登る参拝道や国の重要文化財にも指定された切幡大塔など色々とスケールが大きい感じがするお寺でした。
一通りお寺をまわり川を渡った先にある宿へ向かいます。
途中休憩所発見。なんか綺麗な人がいると思ったらおへんろさんのマネキンでした。
空海庵・切幡
小屋のデザインは切幡寺の歴史で出てきた女性の縁起がモチーフ。
ここで小屋の管理をしてる方からお接待で麦茶をいただきました。
ありがとうございます!
小屋は整備されててすごく良いところでした。
先に進み目的の場所に到着しました。
吉野川を渡る 川の中の中洲も遍路道!
吉野川 大野島橋
道中川の中の中洲を通過する珍しい遍路道で、日本三大暴れ川のひとつ「四国三郎」と呼ばれる「吉野川」を歩いて渡ります。
珍しい渡り方として、ただ橋で渡るということではなく、まず川の中洲になっている「善入寺島」に橋で入り、島の中をしばらく歩いて島から出る橋を渡って、対岸へ。
島に出入りする橋が、これまた珍しい「沈下橋」。
「沈下橋」とは、河川で普段水量が少ない状態で常に水が流れている場所を渡るために低い位置につくられている橋のことで、増水時には川の中に沈んでしまいます。
増水時で橋が沈んだ時に、流木や土砂で破損しづらいように、欄干は何もなくて怖いです。
ここ、なんと川の中なんですよ。
「沈下橋」で渡る川中島「善入寺島」は、広さが約500ヘクタールもある日本最大級の川中島とのこと。
大正時代までは人が住んでいたそうですが、現在は農地だけの無人島なんだそうです。
そして最後、島から出る側の「川島橋」
欄干がないので、やっぱり怖い。
早くも3日目で10番まで終了。まあまだまだお遍路チュートリアルなので
早い人は二日でここまで行ってしまいます。
美しい吉野川の夕暮れ
帰りは川岸を休み休み歩いていく。
日没
そうして今日の宿、ゲストハウス チャンネルカンさんに到着。
とてもきれいな宿でなんと客は私一人で貸切状態。
夜食を食べ、このあとシャワーを浴びてドミトリーのベッドで就寝。
今日の歩数
10番札所 切幡寺
3日目の漫画
■使用金額(納経代含まず)
夜飯飲み物840円
飲み物560円
宿3280円
★合計4680円
そして次の日は最初で最大の難関、おへんろさんを転がすという意味の険しい山越えの遍路道「へんろころがし」に臨みます。
脱落の可能性もあるのでこわいですが挑戦と思って諦めずいきたい。
それではまた明日も一歩一歩歩きます。
明日もなんか、頑張れそうだ。
お遍路スポンサー様
香川県ゲストハウス三条
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