おはようございます。6/26(水)、お遍路9日目今日は宿にて起床。
今回向かう「お鶴さん」と呼ばれる 鶴林寺は、標高475mの山の上に位置し、焼山寺に次ぐ阿波の国第2の難所といわれているので今日も脱落しないように頑張ります。
それでは今日も元気に、おへんろ!
民宿金子やさんより出発
標高550mの山頂までの表参道は焼山寺同様「へんろころがし」といわれる急傾斜の山道で「一に焼山、二にお鶴、三に太龍」と並び称される阿波の難所の一つ。
いざ再びへんろ転がしへ!
昨日ここまで来たのですがこの道暗くて先が全く見えなかったんですよね…なのであきらめて戻りました。
登る。
舗装された地面が続きますがやはり荷物ありだと少しづつの進みになる。
少し登ると昨日野営予定だった場所が見えてくる。
有志によって建てられた「かやぶき遍路小屋」宿泊可とのことでした。
トイレもついてます。
そして景色がすごくいい。次来たときは泊まってみたい。
ですが東屋と同じように屋根あり壁なしなので虫やヘビにはご注意を。
再び歩き出す。また舗装された道路に合流。
歩いて30分ほど、まだ舗装されている道が続くので意外と進みやすい。
休憩中、台湾からきたおへんろさん二人組と会いました。
なんでも下に自転車置いてきたので一回戻ってくるとか。ファイト!
水呑大師
前の二人を追いかけるも10分ほどで引き離される模様。
へんろ転がしっぽい道になってきましたねえ!!
がんばる!!
また舗装道に合流。どうやら車だとぐるぐるまわって山の上まで行くところを僕が進んでる道はまっすぐ突き進むようですね。
あと1キロを切りました!
このベンチがある場所、ふと左を見ると
素晴らしい景色が見えます!
これも有志の方が伐採、整備してるから見れるんですよね。ほんとうにありがとうございます。
あと400m もう少し!
昔ここに通夜堂があったみたいですね。
歩き始めから約1時間半後、お寺が見えてきました!
第20番札所 鶴林寺(かくりんじ) ついに20番!二つ目の難所
第20番札所 霊鷲山(りょうじゅざん) 鶴林寺に到着。地元の人やお遍路さんからは「お鶴」「お鶴さん」と呼ばれ親しまれているそうです。
鶴林寺の歴史
弘法大師がこの山を訪れると、黄金の地蔵菩薩の小さな像を雌雄2羽の鶴が老杉の梢に舞い降り守っていた。この情景を見た大師は地蔵菩薩を刻み、そのなかに黄金の地蔵を納め、本尊としたという。
境内の雰囲気が釈迦が説法をした霊鷲山に似ていることから山号にいただいたといいます。
以来、次の平城天皇、嵯峨天皇、淳和天皇と歴代天皇の帰依が篤く、また源頼朝や義経、三好長治、蜂須賀家政などの武将にも深く信仰され、大いに栄えた。
多くの寺が焼失した「天正の兵火」にも、山頂の難所にあるためか難を免れているとのことです。
山門
仁王像と共に伝説にも出てきた鶴像が一対あります。
階段を上っていく
本堂
本尊である「波切り地蔵・地蔵菩薩立像」は国の重要文化財で暴風雨で難破しそうになった船を導いてくれた伝説があるそうです。
本堂前には、鶴林寺開創のきっかけにもなった2羽の鶴の像が建っていました。
大師堂
納経所にて納経
ご本尊降臨の杉 ★「アニメおへんろ。」めぐみ聖地ポイント
本尊が降臨した杉の樹は、現在も本堂の
左手にありました。
三重塔
さて、鶴林寺の次は「一に焼山、二にお鶴、三に太龍寺」といわれる阿波の難所のもう1つ、標高500mの位置にある太龍寺です。
なんと難所が連続で続くボスラッシュなのです。
ですが!
歩き遍路と銘打ってるのですが、どうしても荷物や納経時間の都合上、今回は最初に投降した「お遍路概要」にも書かれているように、例外として「太龍寺ロープウェイ」を利用します。
こちらを使えばわずか10分で山頂に着きます。アニメ、「おへんろ。」でもこちらを使用していたので聖地巡りらしく同じルートを。
ただこのロープウェイ乗り場、一度下山して3時間ほど歩いて向かわないといけません…やっぱりそう簡単にはいきませんね。
太龍寺へ向かう歩き遍路道で行けば途中で車道に当たってショートカットできそうだったので一度少しそっちに下ったのですが本当に合流するか不安だったので、また鶴林寺に戻って安牌なルートで向かいました。この戻るのが地味にきつかった…
ということでひたすらまずは下山。
T字路にさしかかる。看板が出ているので右側へ。
途中神社発見。
なんか雰囲気あっていいですねえ。
長い坂道が終わると再びT字路に出るのでこれまた右へ。
ここから1時間半ほどひたすら川沿いを進む。
ここそこそこ狭いんで車のすれ違いとか怖いんですよね。
那賀町に突入。
ようやくロープウェイがある「道の駅鷲の里」へ。
ですがその前にもう少し先へ進む。
おいしい+おいしいは∞! 絶品ステーキカレー
ということで目的地に到着。
カフェ&レストラン カントリーロードさんです。
「アニメおへんろ。」聖地ポイントでもあります。
注文したのはステーキカレー(1780円)
ステーキとカレーというおいしいものとおいしいものの夢のコラボ。
頑張って歩いたのでちょっぴり贅沢しましたがちわちゃんおススメだけあってめっさおいしかったです。
辛口にしましたが思ったより辛め。なので食べ終えた後気になった甘いものも注文。
スノーアイス(500円)
ふわふわのかき氷。食べやすくて口当たりもよく美味しかったです。
おいしくいただきました。食べ終えた後は店員さんとこの先のことについてお話。とてもよいお店でした!
このあとローソンに寄って食料を買った後先ほど通り過ぎた道の駅 戻ります。
再び道の駅鷲の里へ。
太龍寺ロープウェイに乗ります。
全長2,775mで西日本で最長。
鉄塔支柱の大きさは世界一山・川越えを行う珍しいロープウェイだそうです。
景色も見たかったのですが残念ながらほとんど霧で何も見えず…残念。
乗員は僕とガイドの方ともう一人若い女性おへんろさんがいました。愛知出身で何度かおへんろ巡っているそうです。今回は車中泊とのこと。この後下山して3キロ歩いて宿まで行くことを伝えると…
おせったいでお菓子をいただきました。本当にありがたい…
僕にはあげるものがなにもなかったので申し訳ないから雨にとびこむよ。
第21番札所 太龍寺(たいりゅうじ) 山の上のお寺
第21番札所 舎心山(しゃしんざん) 太龍寺に到着。「西の高野山」と呼ばれる阿波屈指の名刹で、広大な伽藍には、本堂、大師堂、多宝塔などの諸堂が林立しています。
太龍寺の歴史
19歳で都の大学での学問に見切りをつけて修行に入った空海が、現在の境内の600m ほど西にある舎心嶽の岩上で、百日間の虚空蔵求聞持法を修したとされます。
この虚空蔵求聞持法は、真言を百万遍となえる最も難行とされる修法で、大師青年期の思想形成に大きな影響を及ぼしているとのこと。
延暦12年(793年)に桓武天皇の勅願によって堂塔が建立され、空海が虚空蔵菩薩像などを刻み安置し、開創しました。
山号は修行地の舎心嶽から、また寺名は修行中の大師を守護した大龍(龍神)にちなんでいます。
皇室や武家の尊信が厚く、平安時代の後期には子院12ヶ寺をもつほどに栄えていましたが、「天正(1573〜92)の兵火」により焼失。
また、江戸時代になっても幾たびか罹災しましたが、その都度ときの藩主の保護をうけ再建されました。
平成4年にロープウェーが開通。
山門
鐘楼門
時間がないので急いで本堂へ。
本堂
大師堂
天井画
納経所の右隣にある持仏堂の大廊下の天井には、安芸市出身の日本画家、竹村松嶺による大きな龍が描かれています。この龍は、弘法大師の修行を邪魔しようとして現れ、その後に守護神となった龍だそうです。残念ながらしっかりとは見えず。
聖地・舎心嶽 ★「アニメおへんろ。」めぐみ聖地ポイント
舎心は「捨身」の意。
大師が100日間に渡り「虚空蔵求聞持法」の修行を行ったとされる聖地ですが雨でいけませんでした…ここは行きたかったのでとても残念。
こんな感じで時間や霧、雨がきつくて太龍寺はほとんど観光できませんでした…やはり晴れた日のほうがいいですね。残念…
こうしてあとは下山して目的地にいく。グーグルマップは電波が入らず当てにならないので看板と事前に予習したルート、太龍寺の人に聞いた情報のみで向かう。
正直ほぼ一本道でしたが、一度も人と会わなかったので不安しかありませんでした。
約1時間後宿に到着。
そんな感じでずぶ濡れのままチェックインでしたが宿の方は快く受け入れてくれました。ありがとうございます。
今日の歩数
今日の納経 20番札所 鶴林寺 21番札所 大龍寺
9日目の漫画
■使用金額(納経代含まず)
昼食代2240円
夜飯代650円
ロープウェイ1300円
宿2日分6900円
★合計11090円
今日はロープウェーも使いましたが無事難所二か所が終了。徳島のおへんろもそろそろ終わりが近づいてきました。
次の日は大雨警報が出ていたのと、肩の痛みや体調がすぐれないので一日宿に停滞することにしました。
明日はちょっと、お休みです。それでは。
お遍路スポンサー様
香川県ゲストハウス三条
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