シカケブンコ 

日記、旅行記、漫画や絵など色々。

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キャルが救われた日

※この記事はプリコネメインストーリー第2部第5章を見てTwitterの140文字では書ききれなかったものを書き殴っただけの邪推と感情に溢れた記事です。

※なお、プリコネメインストーリー第2部第5章のネタバレに繋がる内容、画像を多く含んでおりますのでまだ見てない方、ネタバレが困る方はブラウザバック推奨です。

 

 

 

 

 

第2部第5章、ついにキャルちゃんがユウキ君に思いを告げ、無事プリンセスフォームへとなることができました。今回の姿を見て

 

「プリンセスキャルちゃん絶対引いてやるからな…待ってろよ…!」

 

と決意した方も多いでしょう。

それにしても今までぺコリーヌ、コッコロ、トゥインクルウィッシュの三人と何人もの子がプリンセスフォームになってきましたが、その中でもキャルちゃんの変身は最も感情を打たれた方が多いのではないでしょうか。

 

それというのも恐らくはキャルちゃんが今まで抱えていたものを解消し、不遇なことが多かった彼女が救われ、それを見ていたユーザーの心も救い出したことに伴う大きなカタルシスがあったからだと私は感じました。

 

比較的明るいメンバーが多いプリコネキャラの中でもキャルちゃんは闇の部分が大きいキャラで、この記事を読んでる方ならその境遇や人生の不遇っぷりは承知のことでしょう。

 

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そんなキャルを覇瞳皇帝は拾い、救いました(記憶の改変によるものかはともかく、命を救われた「認識」はある)

 

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そのことと遠い親戚という「血の繋がり」ストーリーの描写より)も彼女が覇瞳皇帝に固執した理由の一つでもあります。

 

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命を救ってくれた覇瞳皇帝に尽くす事、ランドソルを掌握する彼女との血の繋がりを持っており、そんな特別な人の特別になりたい。それだけがキャルの世界の全てでした。

端的に換言すると潜在的に「必要とされること」「家族」を求めていたのではないのでしょうか。

 

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そんなキャルちゃんでしたが美食殿のメンバーと出会い、彼女の求めていたものを埋め、彼女の世界を広げていきます。

 

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そしてついに世界のバランスが変わり、彼女は覇瞳皇帝を裏切り美食殿を選びました。その事が1章の終了後も尾を引き罪の意識に苛まれます。

 

それもそうでしょう。覇瞳皇帝への裏切りは最初の世界を否定すること。信じていた過去の自分を自ら殺す事に他ならないからです。

 

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それに付随して自分は犯罪者という汚名をもつというステータスだけでなく美食殿の皆と犯罪者の自分なんかが一緒にいていいのか、という意識に加え自分ひとりだけがプリンセスフォームになれないことも加わり思い悩んでいました。(メインストーリー第2部第5章第3話 迷い猫、迷い竜より)

 

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同じギルドメンバーならまだしも、一緒にいる期間はトゥインクルウィッシュよりも長いのに自分だけプリンセスフォームになれない、自分だけが主人公との心の繋がりがないのではないかというのも彼女の大きな心のつかえとなっていました。

この時点で

・覇瞳皇帝への裏切りをしたことの罪の意識

・犯罪者の自分がのうのうと美食殿の皆といっしょにいていいのか

・プリンセスフォームになれない(ユウキとの心の繋がりが自分だけない)

 

と他にも色々ありそうですがこれだけの葛藤がありユーザーもそれらの描写に加えキャルちゃんのキャラストーリーを見てる人は現実でも不遇で「早く…誰か早く助けてあげてくれ…」と長い間思っていたことでしょう。

 

しかし第5章第9話「呪縛の先に…」にて

 

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(ここでユーザーの言語化できない感情が爆発する)

 

 

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いや、こんなん吊り橋効果含めずとも惚れますよ。自分がピンチの時に好きな人がやってきてくれるってもうほんと…

 

他のキャラも好きと表現するシーンや示唆することはありましたがここまで直情的に言ったのはキャルちゃんが初めてではないでしょうか。本当このシーンはよかった。

 

そしてついにユウキ君の手を取りプリンセスフォームへとなります。

 

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他のキャラよりもだいぶ肌色露出が多いですがここは1からのやり直し、邪推ですが犯罪者という意識からの真の更生、自分の世界の転換、自分を1からやり直すといったような描写なのかなあと。

 

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そして枷のように最初装着される首輪、両手の輪も新たな自分の服となります。

こちらは明確に覇瞳皇帝に支配される自分との決別の描写ですね。

 

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すき。(クソでか感情)

 

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ここでついにキャルちゃんは自らの世界を変え、明確な決別の意思を示しました。

たった一つの救いがすべてを解決したのです。愛の力は偉大ですね。

 

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こうしてキャルちゃんは救われ、ユーザーも救われ、長きに渡った不遇にアビスエンドバーストを打ち込み終わりました。

 

光が強ければまた闇も濃くなり、長きに渡ればわたるほど、それらが解消された時のカタルシスは筆舌に尽くしがたいものです。ありがとうプリコネ。

 

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5章最後のシーンのキャルですが、ツンデレキャラよろしく「ばか」を連呼するシーンがありました。そして最後にいったキャルちゃんの「ばぁーーか♪」ですが…

 

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同じくツンデレキャラの「バカとテストと召喚獣」に出てくる南ちゃんがアニメ4話で「ばぁーか♪」と笑顔で主人公に言うシーンがフラッシュバックしました。時は経っても変わらないものがそこにはありますね。

 

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キャルちゃんの気持ちも全てがこの一言に込められてるような、そんな気がしました。

 

『キャルが救われた日』.了

 

※一部プリンセスコネクト!Re:Diveのゲーム画像、バカとテストと召喚獣のアニメ画像を比較・研究用に引用しました。また、以上の内容はあくまで個人の考察や想像によるものです。公式とは関係がございませんのでご了承ください。

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